2009年5月17日日曜日

山を越えた夏遍路


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長尾寺に集合したあと、皆でお遍路さんの白衣を身に付け、金剛杖をしっかり持った。大楠の下に立ち、お坊さんに長尾寺の歴史、例えば昔、長尾寺を庇護した高松藩主松平家の家紋が本堂に残っていることなどを教えていただいた。

長尾寺の 本堂飾る 葵紋

のんびりと前山ダムまで歩き、休憩をした。遍路サロンに入り、周りの青々とした木々を眺めながら、お弁当を食べた。また歩き始めると空の雲が厚くなり、雨が降るかと心配したが、大胆にも山道を登り出した。登るに従って、自然がより豊かになり、鳥や猿などの野生動物を見かけたり、山畑では風に揺れる麦の穂が囁いているように聞こえた。

くるくると 風に乗る鳶 麦の秋

心配していた雨はあまり降らなかったが、女体山の頂上までの道はとても大変だった。しかし、山頂に立ち美しい風景を見下ろすと、とても感動的だった。八十八ヶ所の結願である大窪寺に着いたら、皆、白衣がびっしょりぬれていたが、かなり達成感を味わった。大師堂で参拝しながら年年歳歳八十八ヶ所に挑むお遍路さんを思い、とても感謝した。

大窪寺   ぺたんと座る 夏遍路

(2009年5月16日)

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